top of page
_DSC0978.jpg

Small Talk Project Vol.1(2018/08/26)

ご来場ありがとうございました。

STP Vol.2 もご期待ください。

​© Small Talk Project / Photo by Shinji Takeichi 

開催まであと0日
【 映画 ✖ アート ✖ 対話 】 ー 観る・聞く・伝える ー 1.台湾映画「日常對話(日常対話)」母と私(Small Talk)の上映   2.アジアの女性アーティストによる、現代アート作品の展示   3.参加型アフタートーク(哲学カフェ)
date
2018年8月26日 17:00 – 21:00
where
Space Cafe ポレポレ坐 東中野,
日本、〒164-0003 東京都中野区東中野4丁目4−1
QR_1532544410.jpg

Past Exhibitions 

※定員:100名  事前予約(当日支払・お茶菓子付)をお勧めします。(入場料:2,000円税込+1ドリンク500円税込)

※座席自由・先着順(車椅子、介助者・盲導犬等、ご利用・ご同伴の方は、優先してお席をお取りいたします。

( smalltalk.inf@gmail.com へご連絡ください 
※当日の会場の様子を記録として撮影させて頂く場合がございます。個人情報には配慮し匿名性での使用のみとさせて頂きます。ご承知おき下さい。

◆タイムスケジュール                       
2018年8月26日(日) ※途中入退場可 

                      
17:00-開場(上映開始迄、展示作品をご鑑賞下さい)    
18:00-映画上映開始(約90分)                                                      
19:30-映画終了(休憩10分)
19:40-アフタートーク(哲学カフェ)開始
21:00-アフタートーク(哲学カフェ)終了

    閉館迄、展示作品をご鑑賞下さい

※一部のアート作品はAM11:30~ご覧になれます。

◆作品展示アーティスト(予定)※五十音順 
・Golmaryam Masood Ansari(イラン):ペインティング
  〈ゴルマリヤム・マスウード・アンサリー〉
・杉山 啓子 Keiko Sugiyama(日 本):版画 / エッチング
・阮仁珠 (台 湾):映像 / パフォーマンス ​

  〈ルァン・レンチュ 〉

◆「哲学カフェ」とは? 
特定のテーマについてディスカッションを行います。黙って話を聞いているだけでもOKです。本イベントでは映画作品を鑑賞後、
参加者の方々と様々な議論をしていきたいたいと思います。ぜひ、ご参加ください。(協力:こまば哲学カフェ)

film

 film  

「日常對話(日常対話)」~母と私~Small Talk

監督|黃惠偵〈ホワン・ホェイチェン〉 Huang Hui-chen
 

エグゼクティブプロデューサー|侯 孝賢〈ホウ・シャオシェン〉「情城市」(1989)

2016年/88分 台湾語/日本語字幕
 

ドキュメンタリー映画 <日常對話(日常対話)~母と私~>(Small Talk)は、台湾のある家族の物語です。


 黃惠偵〈ホワン・ホェイチェン)監督は自分の母親にレンズを向け、家族にまつわる「日常会話」(雑談)を捉えながら、ファミリーヒストリーをたどる旅へと出かけます。このドキュメンタリーは特異な社会問題を取り上げようとするものではありません。何かの現状や事象を報道し、解決しようとするものでもありません。ただ単に自分の心の奥底に潜むわだかまりと向き合い、大切な人との関係を繕おうとする一人の女性の記録です。かつて、夫の暴力から幼い我が子を守るため、故郷を捨て、独力で子供を育ててきた母とその娘の記録です。そしてホントは、子供の頃から好きになる人がいつも決まって女性であったという一人の女性の物語です。古くからの因習やしきたりによる固定観念。生と死から生じる世代間の変遷と喪失。常に女性はこうした揺らぎの中に身を置いています。母と娘の「スモール・トーク(雑談)」を通して、これからのアジア社会における、個や集合体、家族とは何か、つながりとは何かを考えてみませんか。

STORY
 1970年代、台湾の田舎町の慣例にならい、若くして望まない結婚を強いられたアヌは、やがて二人の娘を授かります。穏やかな時間も束の間、夫の暴力が始まります。アヌは幼い娘たちを連れ、故郷や親兄弟を捨て都会へと逃れます。以来、台湾の伝統的な葬儀を司る祭司として、娘たちを育ててきました。故郷を捨てたアヌは、髪型も服装もまるで男性のようないで立ちで、人目もはばかることなく、女性たちとのロマンスや逢瀬を楽しみます。アヌの長女チェンは、そんな彼女を理解することができません。けれども、自らも娘を産み母となったチェンは、アヌと向き合うことを決意し、アヌと共に、アヌの故郷や、幼い頃に生き別れた父と暮らした場所を再び訪れる旅へと出ます。そして、旅の終わりに、チェンは、一つの問いをアヌに突きつけるのでした。それはチェンが最も母アヌに確かめたかったことでした。沈黙するアヌとチェン。果たして、二人のその先に待つものとは一体・・・


 家族間の無条件の奉仕や愛情をはじめ、先祖代々の習わしやしつけ、指導といった名のもとに行使される行き過ぎた行為について、子供が否定し疑問視することは、今なお、タブーとされるケースが少なくありません。本作ではそれらを重要なテーマとしています。DV(家庭内暴力)やネグレクト(育児放棄)といった家族機能不全。LGBTQ(性的少数派)、身体・性にまつわるあれこれ。それぞれの人々が抱える痛みや葛藤、そして恩讐を超えたその先にあるものとは。交錯する時間軸の変容を通し、それぞれの心のプロセスを編み出していきます。

・第67回 ベルリン国際映画祭(2017)テディ賞受賞/ドキュメンタリー部門
・第67回 ベルリン国際映画祭(2017)正式出品/パノラマ部門
・第53回 金馬奨(2016)正式出品/ドキュメンタリー部門ノミネート,金馬奨編集部門ノミネート

 philosophical dialogue​

本イベントでは映画作品の上映後、参加者の方々と様々な議論をしていきたいたいと思います。ぜひ、ご参加ください。
 協力:こまば哲学カフェ  

  • White LinkedIn Icon
  • White Twitter Icon
  • White Google+ Icon
works

works

IMG_3656.JPG
37338478_10205331852812774_8969542811145

 2009年来日以来、新作を発表し続けているゴルマリヤム・マスウード・アンサリー〈Golmaryam Masood Ansari〉

これまで、”生と死” Re-birth展 (2011), ”変化と矛盾” Our Time展 (2012), ”喜びと恐れ” Masih展 (2013) ・Chaos‐混沌‐展 (2014)そして”女性の闇と光” Woman‐女性‐展 (2015) のテーマに取り組んできました。 

どのテーマも彼女自身の身近な出来事から感じた内的な混乱や矛盾から着想を得ています。例えば、日本での初の個展であるRe-birth展 (2011)では、身近な家族の死、東日本大震災 (2011)を経て誰もが避けることのできない死の先にある新たな誕生を表現しています。またMasih展 (2013) 及び,Chaos‐混沌‐展 (2014)では、2011年に息子Masihを授かった経験を通して感じた、喜び、不安と緊張、重圧を表しています。彼女はこの矛盾した心境を「我が子の存在で生じた天国と地獄の間に揺れる」と表現しています。

 

 今回展示するシリーズ作品「Woman‐女性‐」は、社会が女性に求める美しさ、女性らしさに縛られることで女性が感じる不自由さと重圧をテーマにしています。このテーマは、様々な社会においてその文化的背景や社会の仕組みに応じて多少の違いがあるものの、長い歴史のなかで女性に求められてきた社会的仮面の重圧、そしてその仮面を破壊し、自らの手で再構築しようとする姿勢は共通しているように思われます。​

略歴

1981年 テヘラン生まれ

テヘラン自由芸術大学で絵画を専攻

デッサン、美術批評理論、世界美術史、フェミニズム美術史を学ぶ。

各種グループ展、ビエンナーレに出品

2009年より神奈川県在住

 ゴルマリヤム・マスウード・アンサリー

IRAN

Curator, Persian Interpreter & Researcher

IMG_8777.JPG

​Text by Naok Fujimoto

21314464_1930749303918788_88734123501611

  杉山啓子は、エッチング(銅板画)による、インスタレーション作品を制作しています。大学卒業後、デザイン事務所を経て英国に渡ります。それは、19世紀後半に始まったアーツ&クラフツ運動の立役者、ウイリアム・モリス(1834-1896)の様式美に魅せられていたからです。モリスは、現代で言うところのイノベーター的存在です。産業革命以降、大量生産によるチープなプロダクト製品が日常に氾濫することに危機感を抱いたモリスは生活と芸術の融合を目指し、“生活の芸術化”を提唱しました。家具や壁紙、本の装丁といった身近なプロダクツに、手仕事ならではのひと手間(実直な労働)と適度な近代化(技術革新)を加えることで、生活に彩りをもたらすことを目的とします。それまでの貴族や特権階級の一部の人々だけが享受していた権威主義的な芸術とは一線を画し、より身近なものとして芸術に接する機会を民衆に提供したのです。そのようなモリスの考え方に共鳴した杉山は、特にモリスが手がけたウォールペーパー(壁紙)に魅了され、自分だけのオリジナルなウォールペーパーづくりに没頭していきます。それは、日々消費されるマスメディアに身を置き、イラストレーターとして仕事をしてきた彼女ならではの挑戦でした。杉山は英国で、先ず手始めにエッチングを学びます。初めてエッチングの技法に触れた彼女は、試行錯誤の末、エッチングと手漉きの和紙との親和性に気付きます。複製メディアといったテクノロジーの産物と量産性に限りあるマテリアルとの出会い。そこから生み出される新たなクリエイティビティとパラドックス。杉山はそこに引き付けられていったのかもしれません。その後、自分なりの表現を獲得していった杉山は、ウイリアム・モリスの残した遺伝子を現代に再現すべく、主に植物をモチーフにした作品を制作しています。彼女が抱く自分自身の女性性への疑問やわだかまり、そして、消費社会への眼差しを花々の姿に見立てていきます。かつて、アメリカ・モダニズムの母と呼ばれたジョージア・オキーフ(1986-1987)が、生涯、大輪の花を咲かせ続けてきたように。

 

 今回、ご紹介する、杉山の作品「供花」(きょうか)は、彼女の亡き母へ手向ける花であり、彼女が追い求めてきた、唯一無二のウォールペーパー「紙花」 です。ぜひ、作品のお近くにお寄りになって、大地を這うその花々の息づかいをご覧ください。母親へのレクイエムに思えるその花は静寂した闇の中を縦横無尽に広がっていきます。一見、何かにすがっているようにも見え、何かを追い求めているかのようにも思えます。それは最愛の母に旅立たれた杉山自身の姿にも重なります。

死者に手向ける「供花」(きょうか)とは、本当は残された人々のために存在するのかもしれません。

 未だ知らぬ しののめの道を行く

          鬘(かずら)のように・・・

 杉山 啓子 

JAPAN

Curator & Artist, Researcher, Designer

1514468109-3f091fd16ba705e88d892fb57f051

Text by Ay-wen Chen

1904096_10152794398672243_82964905635310

​ パフォマンスアーティストである阮仁珠(ルァン・レンチュ)は 、現代社会で女性が相変わらずたくさんの苦難に直面していることに対して、ヌードパフォーマンスを行うことを通じて、女性に対する縛りを打ち破り、女性の存在価値を模索し、身体性の自由を訴えようとしています。一糸も纒わず、もはや若くはなくたるんでいる肉体をさらけ出すことによって、世間の身体美に対する既成概念にぶつかり、個人の身体性を解放する可能性を追求しています。ドキュメンタリー『日常對話』の中で取り上げられた「女性は受動的な立場でいるしかない」という問題と呼応しているようです。


 ルァンは、昼間、台湾・高雄県にある市場で肉屋を生業としている60歳の女性です。36歳の時、身体性の表現力を高めるため、県の施設が主催する劇団に入団し、パフォーマンスのワークショップに参加したのをきっかけとして、彼女は自分の身体を用いた創作活動を始めました。その後、パフォマンスアーティストの霜田誠二氏のワークショップに参加したことをきっかけに、ヌードパフォーマンスの道に歩むことを決意しました。ヌードパフォーマンスはルァンにとって、女性の主体性を追求する表現の仕方で、自分の内面を見つめる方法です。


 ルァンのパフォーマンスは女性に対する伝統的な価値観にインパクトを与え、女性のジェンダー問題に大衆の関心を集めます。一方で、彼女に対して世間の風当たりが強く、パフォーマンスが禁じられたこともあります。彼女が歩んできた道は決して平坦ではありませんが、ルァンは揺るぎなくこう言いました。「私は孤独なんか怖くない。分かってもらえなくても怖くない」と。彼女はこれからも行動をし続けるでしょう。この社会を揺るがすために。

 

略歴

 

1958年 台湾・屏東県生まれ

高校中退、高雄県在住

生業の肉屋のかたわら、ヌードパフォーマンスアートを行うアーティスト

別名 EE

 ルアン・レンチュ

TAIWAN

Curator and Researcher

blogs
works1
開催まであと0日
When
2018年8月26日 17:00 – 21:00
Where
Space Cafe ポレポレ坐 東中野,
日本、〒164-0003 東京都中野区東中野4丁目4−1
QR_1532544410.jpg
★バナーメイン5_p002.jpg

Exhibitions 

★バナーメイン5_p002.jpg
アンカー 1
bottom of page